保育士さんが知っておくべきADHDの基礎知識

2021.03.02

園児さんでなかなか話を聞いてくれなかったり、お片付けができない子がいると「もしかしたらADHDかも…?」と思うことがあるかもしれません。今回は保育士さんが知っておくADHDの基礎知識についてまとめてみました。

 

 〇目次 

〇ADHDとは

〇ADHDかなと思うケース

・お片付けができない。(不注意)

・ルールを守れない。(多動性)

・友だちとよく喧嘩をしてしまう。(衝動性)

〇そんな時、保育士さんはどう対応する?

・お片付けができない。

・ルールを守れない。

・友だちとよく喧嘩をしてしまう。

〇子どもとの関わりにマニュアルはない

〇まとめ

 

 〇ADHDとは 

ADHD(注意欠陥多動性)は発達に課題があり、不注意(集中力が足りない)、多動性(じっとしていることが難しい)、衝動性(考えて行動することが苦手)に問題がみられる症状のことです。

 

参考:主な発達障害の定義について|文部科学省

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/004/008/001.htm

 

 〇ADHDかなと思うケース 

・お片付けができない。(不注意)

他に気になるものが目に入ると、片付けをせずにそっちに興味が行ってしまいます。

・ルールを守れない。(多動性)

待つことが苦手で列に横入りをする、ご飯の時も立ち上がってしまう、先生の話をじっと聞くことができない等があります。

・友だちとよく喧嘩をしてしまう。(衝動性)

あまり考えずに発言をしたり、何も言わずに物を取ったり、友だちとトラブルになることが多いです。

 

参考:ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは?(発達ナビ)

https://h-navi.jp/column/article/97

 

 〇そんな時、保育士さんはどう接する? 

放課後等デイサービスやフリースクールでの勤務経験がある筆者が、子どもとの接し方を考えてみました!

・お片付けができない。

→お片付けをゲームにしてみてください。そして、子どもが達成感を得る経験を積み上げましょう。

・ルールを守れない。

→その都度、声をかけてあげましょう。一回言っただけでは、本人には伝わらないです。それでも決して叱ることはせず優しく教えましょう。

・友だちとよく喧嘩をしてしまう。

→相手がなんで怒っているのか泣いているのか、一緒に寄り添って考えてみましょう。丁寧に話せば、なんで喧嘩をしてしまったのか気づいてくれます。

 

 〇子どもとの関わりにマニュアルはない  

今回3つのケースを紹介しましたが、その関わり方が合っているとは限りません。100人いれば100通りの関わり方が存在します。その子に合った関わり方を見つけてみましょう。また、ADHDと思われるケースは他にも存在します。決して叱ることなく、何が原因だったのか一緒に考えて丁寧に教えてあげましょう。また、些細なことでもたくさん子どもを褒めてください。続けていくことで子どもとの信頼関係も築くことができるでしょう。

 

 〇まとめ 

なかなか子どもに伝わらず大変な思いをしている保育士さんも多いかもしれません。でも、一人で抱え込まず周りの先生にも頼っていきましょう。きっとその子に合った関わり方が見つかりますよ♪

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