0歳~5歳までの年齢別に応じた外遊びをご紹介します!

2022.08.19

外遊び特徴

だんだんと身体を動かすことが減ってきている子ども達ですが、保育園や幼稚園ではいろいろな運動遊びが活動の中に取り入れられることで、子ども達の運動能力や基礎体力を養うことにつながっていきます。


今回は年齢別に楽しめる遊びについて、ご紹介しましょう。

保育園や幼稚園では基本的に晴れている日は外遊びを行うことが多く、園庭で砂遊びや遊具で遊んだり、散歩に出かけ季節を感じ動植物に興味を持ったり、五感への刺激を養い成長を促すことを目的としています。

外遊びでは開放的なので子ども同士のトラブルが起きにくく、仲間意識もできてくるので、譲り合いや一緒に遊ぶことの楽しさを学んでいきます。

気を付けるポイント

子どもにとって良い効果がたくさんある「外遊び」なのですが、保育士としては、子ども達を安全な環境で安心して遊ばせることが出来るように、いくつかの注意点をおさえておく必要があります。

水分補給や熱中症対策

夏のシーズンは必ず熱中対策が必要です、園庭は水をまいたり、テントを立てたり工夫をしながら遊ぶように心がけましょう。

安全な場所であるかの事前チェック

外遊びは保育士が安全確保したうえで、遊ばせるようにしましょう。子ども達が登園する前に遊具のネジなど取れていないか、危ないものが落ちてないかなどチェックします。いつ何がきっかけで事故が起こるかわかりません、先生同士でしっかり確認しましょう。

遊具による火傷

夏は遊具も熱くなります、鉄製の遊具だけではなく、プラスチック製の遊具も直射日光により高温になっていることがあり、火傷をする危険性があります。
子ども達が火傷をしないように事前に確認してお き、子ども達が使わないように注意しましょう

水による事故

子どもは3センチの水深でも溺れてしまう危険性があります。水遊びの際は必ず子どもに目を離さないで注意が必要です。

年齢に応じた遊び

年齢に応じて子どもの外遊びの内容も変わってきます、年齢別の外遊びをご紹介します。

0歳児

子どもの発達段階の中で最も成長するスピードが早い時期です。好奇心を刺激することで視覚や聴覚、嗅覚などの感覚が養われ、脳への刺激となります。

ねらい・のびのびと遊ぶ
   ・手先や指先を使う活動を楽しむ

お散歩   

子どもと同じ目線で植物や動物を見ながら外の景色や空気を感じて楽しみます。お散歩中乗り物や動物に出会うこともあると思います。名前を伝えることで自然と興味関心を持ち覚えていきます。乗り物が好きな子は積極的に話してくれますよ。

季節探し 

葉っぱやどんぐり、石ころなどどんなものでも触って視覚や指先の感覚を養います。春夏秋冬によって植物や虫なども変わるので子ども達にとって新しい発見がたくさん見つかりますよ。

1歳児

身近な人や身の回りのものに自発的に関わろうとし、友達とイメージを共有化して遊ぶようになあります。

ねらい・砂の感触や砂の形が変わることを楽しむ
   ・バランスをとりながらはや歩きする楽しさを味わう

砂遊び   

砂の感触や砂の変化は子ども達にとって新鮮で楽しい発見です。1歳児なので砂を食べないように気を付けながら、いろいろな感触遊びを取り入れて楽しませてあげましょう。

おいかけっこ 

走ることの楽しさを感じられるようになり、誰かが走ると一緒になって走ったり、友達同士で追いかけっこを楽しみます。だんだんと体力がついていきます。

2歳児

走ったり跳んだり基本的な運動機能が発達するので、自分の意思で全身を自由に動かせるようになります。

ねらい・隠れる場所を自分たちで考え、友達と隠れるスリルを楽しむ
   ・友達と身体を使ってルールのある遊びの楽しさを知る

かくれんぼ   

自分たちで隠れる場所を探し、鬼に見つからないように隠れます。

しっぽとり 

しっぽを取られないように逃げたり、友達のしっぽを取ったりして遊びます。長いしっぽや短いしっぽを作りレベルをアップしてみると子ども達も飽きずに楽しめます。

3歳児

この年齢になると友達と助け合ったり順番に使うなど、決まりを守ることを覚えていきます。

ねらい・体を動かすことを楽しむ 
   ・全身を動かして遊ぶことや友達と一緒に遊ぶ楽しさを味わう

ケンケンパ  

地面に円やマス目を連ねて、片足飛びと両足着地を繰り返します。バランス力が必要になってくるので運動機能が鍛えられますよ。

だるまさんがころんだ

鬼が振り向いたとき動かないで止まります。集中力と瞬発力が養われるゲームです。だんだんとだるまさんがころんだをレベルアップしていきながら遊ぶと飽きずに楽しめます。「だるまさんが手を挙げた」と言うと、だるまさんは手を挙げて言われた通りの体勢で止まります。いろいろなパターンがあるので楽しいですよ。

4歳児

ルールのある遊びを好み、自分達でルールや遊びを決めることができるようになってきます。

ねらい・いろいろな跳び方にチャレンジし繰り返し取り組み、できたという喜びを味わう
   ・全体を見る力と判断力が身につける

なわとび 

縄跳びは簡単なものから難しいものまでレベルが上がっていきます。いろんな跳び方にチャレンジしようとする強い心も育まれていきます。大繩がある場合は、みんなで取り組んでみてもいいかもしれません。

鬼ごっこ    

鬼ごっこはずっと行っていると新しいルールがだんだんと増えていきます。子どもが自ら考えたルールを取り入れていきながら遊ぶことで、遊ぶ幅が広がります。保育士が追いかけると子どもたちは大喜びで逃げていきますよ。

5歳児

体力面・精神面ともに著しく発達する時期です。脚力や腕力、上半身の筋肉もついてくるので、全身を使って楽しめる運動遊びが良いでしょう。

ねらい・友達と協力し合うことでコミュニケーション力や協調性を育てる
   ・友だちと工夫したり、協力し合い、一緒に活動する楽しさを味わう

ドッチボール  

相手チームにボールを当てて先に内野がいなくなった方が負けです。ただボールを投げてあてるのではなく、瞬発力や周りの動きも見ながら頭を使うので、得意不得意が分かれます。みんなで協力するスポーツは子ども達はとてもやる気になります。

対抗リレー   

チーム対抗戦のリレーは、みんなで盛り上がれる運動遊びです。園庭を回り、バトンをつないでゴールを目指します。 自分たちで考えて動く事が出来る年齢なので相手チームの順番を見ながらがら自分達の順番も決めることができます。担任の先生もリレーに参加するとさらに子ども達は盛り上がります。

実際に取り組んでいた遊び

実際に幼稚園で保育士をしていると、色々な遊びがある中でも、子ども達から提案してくることや、子ども達からの意見で先生が考えつく遊びもあります。

・中あて
ドッチボールが苦手な子や、ルールがまだわかっていない子には、中あてをしながら苦手意識を取り除いていました。
ルールがドッチボールより単純なため、他学年も交えて遊んでいました。
女の子男の子でも遊ぶ内容が違います。無理に遊ばせるというより、ルールや戦略なども伝えながら上手に避けたり取ったりできるように伝えて保育士も一緒に遊んでいました。

・遊具リレー
園庭から保育室へ戻る場合などは、普通に戻るのではなく、何か活動を入れながら戻るようにしていました。
廊下は走れないので靴箱までをゴールにしてかけっこをして戻ったり、小さい学年はうさぎさんやゾウさんに変身して帰ったり、年中や年長になると遊具を順番にクリアしてから戻ってくるなど、目的をもって部屋に戻ってくるように声をかけていました。中には鉄棒やうんていが苦手な子もいます、できないからしないという考えではなく、チャレンジするという気持ちに切り替わるように部屋に戻るところにプラスで遊具リレーをいれていました。

・ジャンピングボール
片足にボールがついた紐をひっかけ、ボールがついている方の足を回しながら反対の足でボールを飛ぶという少し難しいおもちゃです。年長になり少しずつマスターしていきます。このおもちゃは動きが複雑なのでコツをつかむまではみんな苦戦していました。さまざまな動きが入るので体力づくりに良いです。

・ケイドロ
年長になると自分たちでルールを決めたり新しい遊びがたくさんうまれていきます。鬼ごっこからだんだんと広がっていき、高鬼や氷鬼や色鬼やバナナ鬼など今では様々な鬼ごっこがありますよね。ケイドロは鬼ごっことは少しルールが違います。この学年になるとチーム戦で戦略を考えたり、仲間と協力をして目的に向かって活動することが出来てきます。ケイドロでは子どもの成長がみられるのと共に、子ども達一人一人の性格が表れてきます。リーダーシップをとる子や一人で突っ走る子などそれぞれの性格が感じ取れます。

まとめ

外遊びは子どもの発達成長になくてはならない大切な保育活動です。
子どもの年齢やクラスの状況に応じて、子どもの五感を刺激する働きかけや遊びを取り入れていきましょう。
外遊びでは春夏秋冬それぞれの季節を感じられ、子ども達の情操教育も養われていきます。いろいろなことを感じながら知っていくことで、自分自身で考える力を培っていきます。目配りは大変ですが、保育士さんも子ども達と遊んでいるときはきっと楽しいはずです。
一緒に遊んでいく中で子どもの発達過程の特徴を理解していき、保育活動へつなげていきましょう。

 

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